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『酋長さん!』

黒人の村で、とある若妻が白い赤ん坊を産んだ。
それをしった酋長、怒り狂って宣教師の家におしかけた。

「やい神父め!うちの村の新妻が白い赤ん坊を産んだぞ。
この村で白いのはあんただけだ。みんな犯人はあんただと怒ってる!」

神父は落ちついて答えた。
「その赤ん坊は私の子ではありません。私は神父で、交わりは禁じられていますからね。
おそらくその子は白子という色素異常でしょう。」
そして神父は牧草地を指差して続けた。
「見なさい、あの羊の群れを。
白い羊の群れに1頭だけ黒い羊がいるでしょう。
あのように、自然界には時々こういうことが起こるのですよ。」

それを聞いた酋長、急にそわそわしだし、小声で神父にこう言った。 
「もうそれ以上言うな、神父。わしもこの赤ん坊のことはもう言わん。だからあんたも羊のことは言うな」
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