

『象の調教』
この男、金を払ってサーカスから老いぼれた象を引き取ったはいいが、悲しいかな、餌を買う金まではない。彼は、象がジャンプして足が4本とも地面を離れたところを見たことがないこともあり、あるコンテストを開催した。参加費は10ドル。この象にジャ
ンプをさせて、足を4本とも地面から離れさせた最初の参加者が、5万ドルをゲットできるコンテストだ。
参加者全員が挑戦したが、誰もその象にジャンプをさせられなかった。最後に、ちっちぇ野郎がリムジンで現れた。バットを持っている。そのバットを揺らしながら象のところまで歩き、象のモノをつぶさんばかりに力を込めて押した。たまらず象は跳び上がり、象の飼い主は5万ドルを払うこととなった。
せっかく集めた金なのに、賞金を払ったから残金ゼロ。そこで象の飼い主は、別のコンテストを開催した。彼は、象が「ノー」と言っているみたいに首を振っているところを見たことがなかった。金は前回と同じ、参加費10ドル、賞金5万ドル。多くの者が挑戦し、失敗した。
そこへ、あのちっちぇ野郎がまたもやリムジンで現れ、バットを取り出し、象に近付いた。
「俺を覚えているか?」
象はうなずいた。
ちっちぇ野郎はバットを掲げて言った。 「もう一度これを使ってほしいか?」
象は「ノー」と首を振った。


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