

『ライオンショー』
サーカスの目玉であるライオンショーが始まった。
ライオン使いは、豊かな金髪にまっ白い肌、大きな目がキラキラと輝くものすごい美人。
彼女がムチを打つと獰猛なライオンも子羊のようにおとなしくなって、彼女のかわいらしい舌の上にのった角砂糖をなめる。
観客はみな感心して眺めていたが、ただ一人、叫んだ男がいる。
「あんなこと、オレだってできらあ」
ざわめく会場。
するとサーカス支配人が怒って、
「じゃあ、旦那。ここへ来てひとつ試しにやってもらおうじゃないですか。」
するとその男。
「よし来た。それじゃぁ、ライオンを檻にしまってくれ。
そうしたらオレがライオンと同じことをやって見せるから。」


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