ワニの靴

若い金髪女性が休暇でルイジアナの奥地にやってきた。彼女は、どうしても本場のワニの靴が欲しかったのだが、地元の靴商人たちが要求する高い値段を支払う気にはとてもじゃないがなれなかった。

ある店で、値段交渉にまったく応じようとしない店主の態度に我慢できなくなって、この金髪女性は声をはりあげた。
「それなら、あたしがちょっと出掛けてって、自分でワニをつかまえてきたら、手頃な値段で靴を手に入れちゃうからね!」
店主は言った。
「いいとも、どうぞご自由に。もしかすると、お前さん、運よく大物を捕まえるかもしれんよ!」
心を決めた金髪女性は、くるりと向きを変えると、自分でワニを捕まえてやる! とばかりに沼地へ向かった。

その日遅く、この店主は帰宅途中の車のなかから、さきほどの若い金髪女性が腰まで水に浸かり、ショットガンを手に立っている姿を見つけた。
ちょうどそのとき、どでかい9フィートのワニが素早い泳ぎで彼女に迫った。彼女は狙いを定めて大ワニを殺し、四苦八苦しながらも土手に引っ張り上げた。
すぐそばに横たわっているのは、数匹のワニの死骸。店主はあっけにとられて見ていた。
すると、金髪女性は、たったいま捕まえた大ワニを仰向けにひっくり返し、イライラした様子で叫んだ。

「チェッ、こいつも靴をはいてないわ!」
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