『アヒルにパンを』

 沼のほとりでブロンド女性がしきりにパンの皮をアヒルに投げ与えている。

通りかかった散歩者がその光景をしばらく眺めていたが、そのうちに声をかけた。

「お嬢さん。そのパンはアフリカの飢餓で苦しんでいる人たちにあげたほうがいいのでは?」

するとブロンドは答えた。

「そうしたいのは山々なんだけど、わたしにはそんなに遠くに投げる力がないのよ」
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