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『ディナーに呼ばれて』

 とてもの仲の良いティーンエイジャーのカップルがいた。

 デートを始めて 2週間ばかりたった頃、少女は少年にこう言った。
「もし、あなたが私の家のディナーに来て両親に良い印象を残せるようだったら、ご褒美にあなたと愛しあってもいいわよ」
 こんな事は初めてだったので、彼はすっかり舞い上がってしまった。
 少年は、 すぐに町の薬局へと向かい、コンドームを買おうとした。ところが初めてなので、どれを買えば良いのか分からない。
 そこで彼は、薬局の店員に助けを求めた。店員は時間をかけて少年に、コンドームの種類、使用法、サイズなどを説明した。
 最後まで聞き終わると少年は言った。
「分かりました。初めてなのでファミリーパックを買おうかと思うのですが」
 店員はそれを包んで、彼を送り出した。

 そして、ついに夜が来た。もちろん少年はがちがち。それでも、とにかく彼女の両親に良い印象を残そうと決意していた。
 夕食が並べられ、全員がテーブルに着いた。
 母親が「では、お祈りをしましょう」と言った。全員、頭を下げて祈りを捧げた。
 お祈りが終わり、皆顔を上げた・・・少年を除いて。
 彼はうつむいたまま、黙々と祈り続けていた。
 20分が過ぎても、少年はまだ祈り続けていた。少女が膝をたたいて、ささやいた。
「私、あなたがそんなに信心深かったなんて知らなかったわ」
 少年が答えた。
「僕も君のお父さんが薬局に勤めていたなんて知らなかったよ」

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