『京都の夜』

 京都は、日本の古都として世界的にも有名である。
 ある時、ニューヨークのあるビジネスマンが京都を訪れ、売春宿へと行った。
 ニューヨークに戻った彼は、その時の体験を友人たちに自慢した。
「そこは、アジアで一番と言われる売春宿だった。まず部屋に通されると『タタミ』の上に『フトン』がしいてある。
 部屋の中は神秘的な香りに包まれていてね。独特の楽器の音色が少しだけ耳に届いてくる。
 まったく、ニューヨークでは絶対に体験できないことばかりだったな」

 彼は、なおも続けた。
「やがて『キモノ』を着た女性が部屋に入ってくる。
 顔を白く化粧していて、これが何ともミステリアスなのさ。
 それから、彼女は『サケ』を注いでくれてね。そのあとで一緒に『フトン』に入るんだ。
 本当に、ニューヨークでは絶対に味わえない体験さ」
 友人たちは鼻息荒く聞いた。
「それで? そのあとはどうなった?」
「そのあと? そのあとはニューヨークと同じだったよ」
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