『金魚の墓』
ティムが庭で穴を埋めているところを、近所の男がフェンス越しにじっと見ていた。
赤ら顔の少年が何をしているのか気になったので、彼は丁寧にこうきいた。
「何をしてるんだい、ティム君?」
「僕の金魚が死んじゃったんです」
ティムは俯いたまま涙ぐみながら答えた。
「今、その金魚を埋めているところです」
男は心配した。
「金魚にしては随分と大きな穴じゃないか?」
ティムは、残りの土の山を軽く叩くと、こう答えた。
「それは、金魚がお宅の猫の腹の中に入ってるからです。」
TOPに戻る