

『守護天使』
ひとりの男が通りを歩いていると、とつぜん叫び声が聞こえてきた。
「止まって! 動かないで! あと一歩でも動いたら、レンガが頭に落ちてきて、死んじゃうわよ」
言われたとおりに立ち止まると、大きなレンガが目の前に落ちてきた。
男はそれからまた歩き出した。
しばらくして道を渡ろうとすると、またあの叫び声が聞こえてきた。
「止まって! 動かないで! あと一歩でも動いたら、車にひかれて死んじゃうわよ」
言われたとおりに立ち止まると、一台の車がものすごいスピードで角を曲がってきて、危うくひかれるところだった。
彼は聞いた。
「お前は誰なんだ?お前はどこにいるんだ?」
「あたしはあなたの守護天使よ。普段はいつもあなたのそばにいるわ」
と声が返ってきた。
「ホントかよ?」
彼は聞いた。
「じゃあ、僕が結婚したとき、きみは一体どこに行ってしまってたんだよ?」


TOPに戻る