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『笑顔の理由』

3人の遺体が遺体安置所に運ばれた。
3体の顔にはそれぞれ満面の笑みが浮かんでいる。
検死官が、死亡時の状況を伝えるために、警察を呼び出した。
警部がやってくると、まず最初の遺体まで案内された。

「コーサ族。60歳。愛人とのセックス中に心不全を起こし死亡。それで満面の笑みってわけです、警部」
検死官は言った。

警部は、次の遺体に案内された。
「ソト族。25歳。くじを当て、全額を使ってブランデーを飲み続ける。アル中で死亡、それゆえの笑顔です」

「まあ、よくある話だな」
と警部は思った。そして、最後の遺体を見せるよう頼んだ。

「あー、」検死官が言う。
「こりゃ、一番珍しいケースですよ。ズール族。30歳。稲妻に打たれて死亡」

「では、なぜ笑っているのだ?」
警部は尋ねた。

「写真を撮られたと思ったんですよ。カメラのフラッシュと勘違いしたんでしょう」 」

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