

『天国への乗り物』
3人の男が、死んで天国の門へとやってきた。
天使は1人目の男に尋ねた。
「お前は生きている間に何回浮気をしたかね?」
男は答えた。
「いいえ、私は一度たりともしたことはありません」
「素晴らしい。それではこのメルセデスベンツに乗って天国に行くがよい」
天使はそう言って男にベンツを与えた。
次に天使は2人目の男に尋ねた。
「お前は生きている間に何回浮気をしたかね?」
男は答えた。
「2回だけだと思います」
「そうか。それではこのキャデラックに乗って天国に行くがよい」
天使はそう言って男にキャデラックを与えた。
最後に天使は3人目の男に尋ねた。
「お前は生きている間に何回浮気をしたかね?」
男は答えた。
「12回、いや13回はしました」
「なるほど。それではこの汚らしいフォードに乗って天国に行くがよい」
天使はそう言って男にみすぼらしいフォードを与えた。
それからしばらくして、3人目の男が汚らしいフォードに乗って天国へと向かっていると、1人目の男がメルセデスベンツをわきに停めて泣いているのを見つけた。
3人目の男はフォードを隣に停めて、尋ねた。
「どうしたんだい?」
「さっき俺の妻を見かけたんだ」
「そうか。奥さんも亡くなったのを知って、それで泣いてたってわけかい?」
そういって慰めようとすると、ベンツの男は答えた。
「いや……あいつ三輪車に乗ってたんだ」


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