

『厄介な客』
レストランにて、一人の客がウェイターに面倒を掛け続けていた。
まず、寒いからと言ってエアコンの温度をあげさせる。
そして、次は暑いからと言ってエアコンの温度をさげさせる。
こんなことが30分近くも繰り返されていた。
だが、驚くべきことに、ウェイターはとても寛容で、まったく怒ることなく行ったり来たりしていた。
とうとう、別の客が、どうしてあの厄介な客を店から追い出さないのかと訊いた。
「ああ、構わないですよ」
ウェイターはにっこり微笑みながら答えた。
「ウチの店にはエアコンなんてありませんから」


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